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キャトル・リーフについて

私たちキャトル・リーフは、病院や特別支援学校、高齢者の福祉施設でオリジナルのミュージカルを上演するNPO法人です。

聖路加国際病院名誉院長を務められた故・日野原重明先生からお力添えをいただき、2001年に創立。
以来「笑顔と笑顔の架け橋になりたい」の理念のもと、同じ志を持つ仲間たちと公演活動に勤しんでいます。

観てくださる方と、その周囲の方々、舞台を提供する側、みんなが笑顔になれる空間をプロデュースすることがわたしたちの活動の目的です。パジャマ姿で、点滴をしたまま、車椅子やストレッチャーに乗って観劇する入院患者さん。 自分なりの表現でのびのびと舞台を楽しむ特別支援学校の生徒さん。「久し振りにミュージカルを観た」と目を細めて出演者に握手を求める高齢者の方々。公演のたびに心が熱くなるような出会いがあります。

観てくださった方の「よかったよ」「ありがとう」の言葉に背中を押され、ここまで活動を続けてきました。 わたしたちのもうひとつの大きな目標は、日本中の病院や高齢者福祉施設でこのようなイベントが当たり前に開催される世の中にしていくことです。 ゆくゆくは自分たちで公演を行うのみならず、ほかの団体とも連携して活動の輪を広げていきたいと考えています。

キャトル・リーフはたくさんのサポーターの皆様に支えられています。
これからもどうぞ応援よろしくお願いいたします。


組織情報

法人名特定非営利活動法人キャトル・リーフ
設立日2009年4月10日
所在地千葉県八千代市ゆりのき台5-1-2
役員 理事長:中村 明澄 (なかむら あすみ)
理事長:堤 円香 (つつみ まどか)
副理事長:田中 由紀子 (たなか ゆきこ)
定款定款
貸借対照表貸借対照表
設立趣旨書設立趣旨書
補足 以下に詳細や収支報告の掲載がございます。
日本財団が提供するコミュニティサイトCANPAN
内閣府NPOホームページ

事業内容

ミュージカル公演・東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、茨城県など関東近郊の病院・特別支援学校・高齢者の福祉施設でオリジナルのミュージカルを上演しています。
・2020年2月以降、公演を中止しております。詳細はこちらをご覧ください。
年間公演数・毎月1〜2回、年20回ほど行っております。
・過去の公演実績はこちらをご覧ください。
公演料金・公演は1万円で受けております。(遠方の場合、別途機材運搬費、交通費のご相談をさせて頂く場合がございます。)
・ご依頼については、各種募集ページをご参照ください。

代表紹介

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理事長

中村 明澄(なかむら あすみ)

医療法人社団 澄乃会 向日葵ホームクリニック 院長
家庭医療専門医・在宅医療専門医
東京女子医科大学卒


「人の笑顔が見たい」という願いを幼少期から抱き続け、現在は千葉県八千代市で24時間365日対応の訪問診療に従事。地域の在宅医療を支えている。

医学生時代、福祉先進国スウェーデンの病院見学を通して、闘病中も人間らしい生活を営むことのできる医療を実現したいと強く望むようになる。
同時に、日野原重明先生の音楽療法に感銘を受け、ミュージカルが患者の生きる力を引き出す助けにならないかと模索する中で、キャトル・リーフの活動を開始。
自分たちの活動を起爆剤として、日本中の病院で同様の活動が広がり、笑顔の輪が広がって欲しいと願っている。

患者さんに笑顔を届けるため、自らも舞台に立つ演技者でもある。溢れる心情を伝える大きな瞳が観客の心を捉えてやまない。誰よりも大きな目と誰よりも熱いハートの持ち主。

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理事長

堤 円香 (つつみ まどか)

筑波大学 医学医療系 地域医療教育学 助教
アール医療ビジネス専門学校 非常勤講師
MPH・社会福祉士・キャリアカウンセラー
筑波大学大学院卒


大学時代、ミュージカルサークルで中村、田中と出会う。
大手移動通信企業に就職後、中村の「病院でミュージカルをやりたい」という思いに賛同し、キャトル・リーフを旗揚げ。
この活動を通して、「自分の好きなことが、誰かの役に立つ」という喜びを見出し、企業で学んだWin-Win-Winの関係を日々実感している。

本NPOに所属する 80人あまりのメンバーを15年にわたって牽引するマネジメント力とパワーの持ち主。的確かつ迅速な処理判断で団体を支える。また、その歌唱力の高さで舞台を華やかに彩る表現者でもある。

大切にしていることは「感謝の言葉」と、「時間を守ること」。
「ありがとう」の言葉は、不足はあっても過剰はないと常に思っている。
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理事

田中 由紀子(たなか ゆきこ)

株式会社ウィントリア 代表取締役社長
鍼灸師・あんまマッサージ師
お茶の水女子大学卒


本NPOのオリジナルミュージカルの脚本・演出を一手に引き受ける。
中村、堤らに誘われ、会社員生活の傍ら、キャトル・リーフの活動に参加。
その後、東洋医学の道を志し、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の資格を取得する。
鍼灸学校在学中のボランティア活動を通して高齢者福祉に興味を持ち、介護の現場も経験。現在は、「仕事と介護の両立支援」をテーマにしたセミナーを実施する株式会社ウィントリアの代表取締役社長を務める。

キャトル・リーフの特長である、誰にでも伝わりやすく心に響く物語を紡ぎ出す手腕には定評がある。
キャトルの多様なメンバーをまとめ公演の成功に導く包容力の持ち主。新人からベテランまで多くのメンバーが頼りにする存在である。

キャトルリーフの想い

笑顔が広がる「ボランティア」

終演後、公演を見てくださった入院患者さんに「ありがとうございました」と笑顔でお礼を言うメンバー。患者さんは「こちらこそ、ありがとう」と応えてくだる。車椅子の上から、柔らかな笑顔。車椅子を押す患者さんのご家族も、にこにこ笑っている-----こんな笑顔と笑顔のやりとりが、公演のたびに繰り返されています。キャトル・リーフが考えるボランティアとは、「自分の好きなことが誰かの笑顔につながる」こと。自分たちの好きなミュージカルが、観てくださった方の笑顔に直結する。これが、キャトル・リーフのボランティア活動の最大の魅力です。

舞台はいつでも全力投球

歌や芝居、ダンスの経験ゼロから始めたメンバーが半数以上です。でも、ボランティアだから、素人だから、という言葉に甘んじることはしません。週末のみの短い稽古期間ではありますが、お客様により良い舞台をお届けできるよう、メンバーが一丸となって努力しています。

「多様性」を大切に

キャトル・リーフには、年齢も仕事も全く異なるメンバーが集まっています。育ってきた環境も、考え方も、価値観も違います。また、それぞれのライフサイクルの中で、仕事や家庭、大切にしたいものが異なるのも当然のこと。でも、観てくださるお客様に笑顔をお届けしたい、という願いは共通しています。多様な仲間との交流に刺激を受け、お互いの価値観を尊重しながら、日々の活動を楽しんでいます。

明るい挨拶の響く場所

キャトル・リーフは「挨拶・返事・時間・感謝」を大切にしています。公演場所においてだけではなく、仲間同士でも同じです。明るくはきはきした挨拶。しっかりした返事。相手の時間を尊重し、決められた時間をきちんと守ること。当たり前のことですが、お互いが気持ちよく過ごすために、徹底して実践しています。おかげで、和やかでありながらけじめのある関係が保たれています。

みんなの力を集めれば

キャトル・リーフにおいては、台本や音楽、衣装、ダンスもすべてがオリジナル。制作担当のメンバーがそれぞれのリソースを活かして制作しています。また、舞台に直接関わることに限らず、活動の中で発生する細かな作業を無理のない範囲で分担し、助け合って活動を続けています。温かい気持ちを持った仲間1人1人の小さな力が、集まって大きなエネルギーになっています。

これからの展望

ミュージカルをお届けする活動を広げ、少しでも多くの方に笑顔になっていただきたいと考えています。 また、ミュージカルにとどまらず、高齢者介護や福祉の分野で「自分の好きなこと・楽しいことが誰かの笑顔につながる」活動に携わり、社会全体を元気にすることを願っています。


設立記者発表会・設立パーティー(2009年6月)



名誉会員 日野原先生より NPO法人化のお祝いの言葉


 いまから10年前。アメリカの教育学者レオ・バスカーリアが書いた子供の絵本"The Fall of Freddie the Leaf"が「葉っぱのフレディ」として翻訳出版され、日本でも大変大きな反響を呼びました。

 私は内容に大変感銘を受けて、これをミュージカルにしたらいいのではないかと考えました。私は音楽の持つ癒しの力を信じています。 これから少子老齢化の中で、いのちを大切にすることを伝え、生きる力を与えるためには、お説教ではだめで、やっぱり音楽やミュージカルの力を借りなくてはならないと思います。 そこでアイデアを出版元に話したところ、脚色をして欲しいと強く要望されて、初めてミュージカルの脚本を書きました。私が88歳の時のことです。

 そういう経緯で私がミュージカルに非常に関心を持ち始めたところに、キャトル・リーフの代表である医師の中村先生から手紙をもらいました。 病院でミュージカルを上演するボランティア活動をしていて、それを私のいる聖路加国際病院で是非やりたい、と言って来ました。じゃあ一度いらっしゃい、と言うことになって、聖路加国際病院でのミュージカルが実現したんです。

 公演を実際に見てみると、素晴らしい脚本で、音楽もとても良いものでした。「これはきっと方々の病院や老人ホームに癒しの場所を提供する大きな働きになる」と感じました。

 この聖路加国際病院での上演をきっかけに、キャトル・リーフという団体が発足し、約8年の活動を経て、2009年4月にNPO法人化したわけです。

 一度思い立ったら情熱を持ってやり遂げようとするやる気のある代表者の二人を中心に、長いこと入念な準備期間を持ちながら、手堅く活動を続け、多くの賛同者を集めてこられた。 そのパッションに動かされ、応援することになりました。この法人として発足をした、まだ若いNPO法人の出発を心からお祝いし、励まし、また何らかの意味でお役に立ちたい、と思っています。

2010年2月


Quatre Leaf / キャトル・リーフの由来は…